活法ラボ社員にインタビューしてみました!(3)―佐藤廉(後編)
前後編に分けてお送りしている、活法ラボ・佐藤廉のインタビュー。
前回の「青春編」に引き続き、いよいよ廉くんが活法ラボと接触していきます。
活法ラボに応募したきっかけ
では、活法ラボに入った動機をうかがってもいいですか?
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マッサージがメインの仕事が多かったので、ちゃんと鍼灸をやりたいと思って。灸は灸でちょっと勉強してたことがあって、灸専門の治療院に行ってたんですけど。 |
それは勉強をしに?
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そうですね。研修みたいな形で。それはそれで素晴らしい技術なんですけど、でも、そこは鍼を全然やってなかったので、「鍼もちゃんと勉強したい」、「鍼灸院に入りたい」と思っていました。 |
廉くんだったらマッサージもできるし、お灸も習ってて、鍼も習ったんなら、自分で開業するという選択肢もあったんじゃないかなと思うんですけど、それは考えたことはありますか?
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まったく考えたことがないわけではないんですけど、ただ、やっぱりやるんだったら「徹底的にしっかりやりたい」という思いがあります。 |
「なんとなく」で開業したくなかった?
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そうですね。もちろん開業する段階って人それぞれだと思うんですけど、僕の場合はやるんだったら固まったものでやりたいし、やりながら伸びていく人もいると思うんですけど、でも、「僕はひとつ芯となるものが自分の中で定まらないと」というのがあったので、それが「まだもう少しかな」というのもありました。やるからにはしっかりやりたいです。
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バスケでも練習熱心だったと言ってましたけど、技術に対してすごく真面目というか、真剣ですよね。
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そうですね。やるんだったら、ちゃんとやりたいですね。 |
実技もあった、養気院での試験
それでは次の質問をしますね。
「入社に至る経緯で印象に残っていることがあれば教えてください」っていう質問なんですけど。章代さんにも話は聞きましたが、募集要項を取り寄せて、何か書いたりとかしましたか?
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「履歴書と、あとは志望動機を書いて送ってください」って言われたので、それを送りましたね。
まあ、第一選考みたいな形なんでしょうね。それがOKになって、次は栗原先生からメールが来て、「これに対してどう思いますか?」みたいな質問が何問ありました。それを何回かやり取りして、面接、という感じでしたね。 |
面接ってどんな感じでしたか?
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面接はここ、アトリエですね。 |
まさにここにいたんですね。
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そうそう、栗原先生がここに座って。
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廉くんはこの床で正座させられて?
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(笑)そうそうそう。
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そんなことさせられた時点でもう来ないでしょ(笑)
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いや、栗原先生だけでしたね。
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そのときはどういう雰囲気でしたか?
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活法ラボがやってること、これからやろうとしていること、実際に僕が入ったらやることを説明して、お互いにそれで大丈夫かを確認する要素もけっこうあったのかなと思います。
一応、実技試験的なものもありました。 |
へー! そんなのがあったんですか。
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でも、「何しようかなー?」って言ってました。
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思いつきでやっている可能性が非常に高いですね(笑)
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「何しようかな? 実技試験、そうだね、あるよねー」
って(笑) あ、そのときに正恵さんに台になってもらったのかな? 栗原先生にも打ったな。 それで、「どこどこのツボを取って、鍼打って」みたいな感じでしたね。たしか、合谷だった気がするんですけど。 |
これはけっこういい情報かもしれないですね。
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「合谷が出ますよ」ってね(笑)
1回しか出てないですけど(笑) |
サンプル少ね〜(笑)
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あとは足三里かな。 |
じゃあ、「活法ラボに応募する人は、合谷と足三里さえやっておけば大丈夫!」ということで。
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試験対策(笑) 「試験だ」と思って緊張しましたけど、でも栗原先生が見ていたのは取穴が正確かとかだけではなかったかもしれないなと思います。 |
動きに出ますもんね。
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もしかしたら正確な取穴というよりも、患者さんを不快にさせない動きとか、ちょっとしたものを見てたかもしれないです。できてたかどうかはわからないですけど。
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できてたから、今ここにいるんだと思いますよ。
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そうですね。栗原先生から最後に「このまま選考を続けてもいいですか?」って聞かれたので、多分、お互いのことを知って、栗原先生も「じゃあ進めましょう」っていうような感じだったんだと思います。 |
群馬での研修生活
当初から廉くんはカポス勤務を希望していたんですよね。まあ、東京に住んでますしね。
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そうですね。
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採用されて、そのときどうでしたか? 連絡が来たときは?
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嬉しかったですね。
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「よっしゃぁー!」ってなりましたか?
拳は突き上がりましたか?
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拳はね(笑) 心の中は突き上がってましたよ。「難しいかなー」と思ってたので。
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やっぱり難しいというイメージがありましたか?
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ありましたね。なんかやっぱり能力が高い人が多いっていうイメージがあったので。「できるのかな?」と。
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入社して、最初は研修で養気院に半年くらいいましたよね。
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そうですね。最低でも3か月くらい、長ければ… |
10年?
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10年!?(笑) |
半年でしたっけ。
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「長くて半年くらいはいてもらわないと」って言われましたね。
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それも面接とかでちゃんと承諾して?
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それまでは1か月とかだったけど、「それだとちょっと足りない」っていうのが栗原先生の中であって、「じゃあ何か月か?」っていうのは、僕が初めてだったので、ある程度考えて、どうなるかを見てたと思います。 |
群馬で暮らすのは初めてで、来たこともあまりなかったんじゃないですか?
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そうですね。初めてですね。
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研修生活はどうでしたか?
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僕はまあ、近いところに住ませてもらいましたし、通勤もすごい楽でした。スーパーもありますし、そんなに大変さは感じなかったですね。
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僕も感じるんですけど、他の人から「すごい決断をしましたね」とか言われたりするんですけれど。生活は別に不便ではないですよね。
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そうですね。僕も生活する上では困らないですけど、これが車のない状態でずっと、ってなったら、大変だと思っちゃうかもしれません。でも、車があれば大体の日用品は揃うんで。
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でも、半年だと、まあけっこう長い時間じゃないですか。
休みの日ってなかなか外出したりするのって大変だったんじゃないですか? 何をしてたんですか?
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そうですね。僕は結婚してて妻が東京にいるので、東京に帰ったりしていて、向こうから来てもらってどこかに出かけたりとかという感じでしたかね。
ただ、僕も境町(東武伊勢崎線)から帰っていたので、3時間くらいかかってましたね。 |
遠いですよね。
なんかこう、途中で「グイッ」となってますよね?
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そうそうそう(笑) |
まあね、章代さんとか、小堀くんとかね、やってくれるでしょうね。
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(笑)多分、あの、岡本Y馬さんとか……
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もちろん喜んで送りますよ(笑)
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新車を買って、それに乗せてくれるでしょうね。
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(最近、岡本は車を買いました。今は納車待ち)
見せびらかしたくて(笑)
遠回りとかして、「グイッ」と行ったりして。
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(笑)「あれ、ちょっと、全然着かない」って。
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「もうかれこれ1時間は乗っているけど?」みたいな。
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(笑)もう普通にドライブ。
まあ、養気院にいたときも休みの日は家でゆっくりしたりとか、ここに本を読みに来たりとか、一応連絡は入れますけど、そういうのは自由で「ダメ」って言われたことは一回もないので。 |
ちょっとした図書室ですよね。
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読みきれないくらい本があるので、そういうのも、僕は楽しかったし。
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読書が好き
確かカポスのプロフィールに伊坂幸太郎が好きって。僕も大学生のときに何冊か読みましたよ。今も作品は追いかけてるんですか?
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全部ではないですけど、でもなんとなく新作が出たらちょっと読んでみたりとか、前のやつはけっこう読んでると思うんですけど。
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マンガも好きですよね? 何かオススメのやつはありますか?
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カポスに置いている『フラジャイル』は、本当に何回読んでも面白いし、内容が少し難しいので、話の流れを先に読んで、難しい話は後から確認しながら読む、みたいなのはおもしろいなと思います。
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このアトリエにある本だったら、どれが良かったですか?
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この中だったら……どれだろう?
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(小声で)
ここですかさず『ツボがある本当の意味』を出してこないと!
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(笑)やらされた感満載じゃないですか。
ここは文章を書くための本もたくさんあるので、それを読ませてもらったり、参考にしましたね。 |
入社してから感じたこと
入社前のイメージと、入社後の現実にギャップはありましたか?
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「栗原先生はこんな人だ」とか、「活法ラボはこういう会社だ」っていう固定したイメージをあんまり持ってなかったですね。 |
ほんとに、細かく何でも抜かりなく決めるような人なのかな、と思ってたら、「めっちゃ抜けてる」っていう(笑)
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そうそうそう(笑)
栗原先生はとにかく近くにいて、自分が普段どういう風にやってて、どういうところが抜けてて、とか、そういうところを見てわかってほしかったんだと思うんですよね。 1か月だとやっぱりわからない。養気院の雰囲気もわかった上で、「何をやりたいのか」「どうしてほしいのか」「治療はどういう風に進めているのか」とか、全体的な雰囲気を伝えたくて研修期間を長く取ったんだと思います。 だから、「ああ、そういうことか」というイメージを付け足していったという感じですね。 |
抜けてる度合いは結構なもんだなと思いますね(笑)
やることが多すぎますからね。
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本当にね、本当に思います。
イメージ自体は変わってないですけど、本当に抜けてる部分が多いので、そこはこっちがやっぱり察してやらなければならないし、でも、栗原先生にもわかってもらわなければならないところがあるので、そこは言わないといけないし。 そのへんは今後会社としてまとまっていくには必要かな、と思います。 |
これから、廉くんが活法ラボでやりたいことはありますか?
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僕はやっぱり整動鍼を使って多くの患者さんを診たいというのが一番ですね。やっぱりそれが目的で入ったので。
まず、整動鍼を活かして患者さんに還元して、それができれば、ここでやろうとしている研修だとか、そういったところにも生きてくると思うので。 やっぱり、自分が診られてないと、そこを伝えきれないと思うので。 基本は同じでも、栗原先生の整動鍼の使い方のほかにも、それぞれにいろいろあって、ツボの使い方にいろいろな組み合わせがあって、どう身体を観ていくか、とか。 もちろん栗原先生と同じにできればいいですけど、同じにできないところもいっぱいあると思うので。 |
栗原先生がそれを求めていないと思います。
「自分のコピーになる必要はない」と言っていたし。
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基本は同じで、「どう使っていくのか」という話も、自分がどんどん診ていけば、できるようになるだろうし。 |
長期的な夢や目標を聞きたいんですけど、何か例えば20年後、30年後とかでもいいし、引退してからでもいいですし、そういうので、描いていることはありますか?
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いやー、そこまで先ってあんまり考えたことがないですね。 |
1年後、2年後、3年後だったらどうですか? 今の延長線上にあるものだったら。
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前に言ってた「カポスコロニー」っていう、カポスの分院みたいに、同じ建物の中に何部屋か作るっていう、整動鍼が使える場を増やせるようにしていきたいっていうのはありますね。長い目で見ないといけないですけどね。
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今は少しブレーキがかかってしまっているけど、栗原先生の中でそれが消えているわけではないから、作りたいですよね。
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品川の再開発事情とか重なってくるんで、いきなりは難しいと思うんですけど、まあ何年後かには整動鍼を継続して使っていける場所をもうちょっと増やしていけたらね。
品川であればみんな来やすいと思うので。 |
品川っていう場所自体は多分移ることはないと思うんですけど、上手くゲートウェイに乗っかれたらいいですよね。
あとは、廉くんはどんな人が活法ラボに向いていると思いますか?
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鍼灸だけじゃなく、いろいろなことに興味を持てる人の方がいいかなという気はしますね。 |
他のものがいろいろありすぎて、もっと鍼灸師として成長しないといけないっていう焦りはすごく感じるんですけど(笑)
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小堀くんはああいう画像を作ったりとかが好きですしね。
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夢中でやってますよね。
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本人も言ってましたけど、趣味も入りつつやれているから楽しいっていう。そういうのがあれば楽しめるかなと思いますね。
カポスはわかんないですけど、養気院は臨床以外の仕事も多くなってしまうので、楽しめる人だったらすごくいいかなと思います。 |
活法ラボでは「職場に趣味を10%持ち込もう」という取り組みがありますけど、何か持ち込んでますか?
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僕は今のところ、本読んだりはしてますけど、「何を持ち込めばいいのか?」っていう感じですね。YouTubeを見たりはしてますけど。
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どんなのを見てるんですか?
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ローランドってわかります?
有名なホストで、敏腕経営者でもあるんです。めちゃめちゃ稼いだ人なんですけど、その人のやつとか、見てますね。 |
へー、じゃあ、「10%ホストやろうかな?」とか?
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自分が?(笑) ちょっとそれは無理(笑)
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「同伴出勤してよ」みたいな。朝8時半に(笑)
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(笑)あとは、柔軟に考えられる人のほうがいいと思います。それぞれの強い思いがあるというのは良いことだと思うんですけど、これだけいろいろ変わっていく中にいると、それを保っていこうとするとそれは大変だと思うので、変わっても、「そういうのもあるんだね」と。
もちろん、変わりすぎて、「それは無理だよ」っていうのは全然言ってもらっていいんですけど、ある程度いろいろ柔軟に受け止められる人の方がいいと思いますね。 「活法ラボでこういうことがやりたい」とか、そういう思いは必要だと思うんですけど。 |
そうですね。ある程度のしなやかさは要るでしょうね。
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いや、僕ね、話せる休みの日の過ごし方してないんで(笑)
もう昼間っから酒飲んでるんで(笑) |
(笑)そうなんですか。
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でも山に行くのは好きなんで、山はまた行きたいですね。
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「昼間から酒」というのは家で?
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家でも飲みますし、外に飲みに行ったりもします。
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日付が変わるまで?
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(笑)もう少し早く終わりますよ。夜9時とかくらいで。わりとそんな感じですね。のんびり過ごしたりすることが多いですかね。
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けっこう東京のいろんなところに行くんですか?
それとも近所?
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うちの近所も行きますし、いろいろ、まあ、ラーメンも好きなんで、いろんなところに食べに行ったりとか。
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前に群馬で一回飲みに行きましたけど、楽しかったので、また一緒にどこか行きましょう。
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ここでは話せないことを(笑)
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たくさん話しましょう(笑)
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わたしたちと一緒に鍼灸を楽しみ、未来を拓く仕事をしませんか?
佐藤廉さんってこんな人
栗原誠
廉くんは、いつでもニュートラルです。もちろん、良い意味でね。だからだと思うのですが、誰とでもすぐに仲良くなれる不思議な力を持っています。
私は(なぜか)人を警戒させてしまう方なので、めっちゃ羨ましい能力です。その能力をインストールしたらモテまくるのではないかと、いけない想像をしてしまいます(笑)
そんな廉くん、実は熱いものを秘めていて、実技で思った通りにならない時には悔しがって研究しています。整動鍼を使い始めてからの日は浅いですが、半年間の研修中に飛躍的な成長をしました。
もともと臨床力はあるので、整動鍼という新しいツールを手に入れて、さらに戦闘力が上がっています。もちろん、患者さんからの評価も高いです。
小堀広大
何事にも愚痴を言わず一生懸命で、廉さんといて嫌な気分になる人はまずいないだろうなと言う印象です。
忍耐強さや愚直さが高いのか、養気院での研修中のスキル習得速度がとても高かったのが印象的です。「あれ、この項目はかなり自分は苦労したはずなのに廉さんはあっという間にクリアした」といった場面がたくさんありました。
佐藤章代
いつも落ち着いていて、穏やかで、廉さんの口から人の悪口を聞いたことがありません。その結果に至った過程を想像しながら、相手の立場に立って物事を見ているんだと思います。それは臨床でも同じで、一緒に研修を受けている時から「廉さんが担当だったら患者さんは安心して治療してもらえるな」と優しさがにじみ出ていました。カポスに行っても活躍しているので、同期入社として切磋琢磨していけたらと思っています。
岡本悠馬
職場では先輩ですが、親しみを込めて「廉くん」と呼ばせてもらっています。
インタビューを読んでいただければおわかりかと思いますが、僕のおふざけにも上手い返しをくれるので、話していてとても楽しいです(僕だけがそう思っていたらどうしよう)。
物静かでありながら、とても芯が強い人です。セミナーや臨床でも、いつも真剣に取穴を練習していて、貪欲に技術を吸収しようとしています。そんな廉くんをとても尊敬しています。
栗原正恵
体力、気力は半端ない人だとお見受けします。
というのも、養気院での約半年の研修中、とてもイキイキと元気に働いていて、一度も「疲れたー」とか、「つらいなー」という様子を見たことがなかったからです。
もちろん、体調の優れないときもたまにはあったのでしょうが、そんな様子を感じさせずに、慣れない土地で頑張っていたのが印象的でした。
見た目からも優しい人柄がにじみ出ていると思います。聞き上手で、相手の言っていることを素早く的確に理解して反応してくれます。なので、とても話しやすいですね。
患者さんも自然と廉くんにはいろいろ話しちゃうのではないでしょうか。
あと、おまけの話ですが、院長の母は、廉くんが養気院研修を終えて東京に帰ってしまうと「佐藤さん、可愛いお顔してるんさね〜。焼きまんじゅう好きだから、またこっち来たら食べさせてやりたいね〜。」と、話していました。
どうやら焼きまんじゅう好きキャラのようです(笑)
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